![]() 公園の中を黙々と滑っていく。 |
| 寄る年波で体力の低下が著しい。しばらく運動を休んでしまうと、階段を上っただけで息が上がる始末である。中年の身体に無理なく手軽で、気分転換にもなる運動というと、やはりジョギングがいいのではなかろうか。ところが北海道では通年でジョギングを楽しむことができない。むろん、雪が降るからである。そこで有効なのが歩くスキーだ。 私の場合、歩くスキーのたしなみは二通りで、休日の日中、陽光の中をそれ用に整備されたコースで楽しむ。これはレジャー。もう一方は仕事を終えた平日、晩飯後に薄暗い近所の公園で一人、黙々と滑る。これは体力づくりのためのトレーニングだ。 21時過ぎに家で歩くスキーの格好に着替え、歩いて10分弱の公園までスキーを担いで行く。ゲレンデスキーと違いとても軽量で、靴に至っては普通の運動靴とほとんど変わらない(私はスキー用の靴のまま往復しています)。 誰もいない小さな雪原をひたすらこいでいると、額といわず背中といわず、じっとりと汗が滲みだしてくる。熱くなった身体で冷たい外気を切り裂いていくのは、なかなかの快感である。フォームは自己流だし、スピードも出ない。たぶん傍目には格好悪いんだろうが、トレーニングなのだからお構いなしだ。 こうしておよそ30分、私の冬の体力づくりは終わる。ジョギングと変わらぬ心肺や脚への負荷に加え、なんだか夜遊びをしたような、ちょっと得をしたようなウキウキした気分になる。さあ家に帰って風呂に入ろう。北国の豊かさって、こういうことなんじゃないかな。(2009年2月1日・K.S.) |














