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2009/05/01の記事です

ララの子育て

ゴールデンウィークは動物園に行こう

画像:ホッキョクグマの親子
「ほら、入ってごらん」
 その日、朝からホッキョクグマの周りは、いつもより人が多かった。3重ぐらいの人垣に近づくと、カメラを持った人が子どもに気がつき、前に入れてくれた。ああ、これが双子の赤ちゃん。聞いていたように、冬の汚れのままで茶色い。 数日前の新聞で、プールに水を入れたのに、なかなか赤ちゃんが水に入らないという記事が載っていた。それで、いくつものテレビ局が、プールデビューを撮りに来ているのだろう。 しばらく見ていると、母親のララは「こっちにおいで、入ってみてごらん」と言っているように見えた。でも、赤ちゃんはずっと「いやいや」。無理に入れようとすると「ぐおー」と怒っている。
 見ているお客さんたちは、
 「水に顔をつけるのもいやなんだね。どっかの子と同じじゃない」
 「みんな、母の気持ちだね」
 「白クマだもんね、泳げなくちゃ」
 「早く入りなよ」と、口々につぶやく。

 さらに、ララは鼻で押すようにして、入るように促している。1匹は入ったのに、もう1匹はどうしても入らない。双子でもまったく違った性格なんだ。でも、ララは、あせらず、やさしく教えている。あきらめずに。ララの、辛抱強い子育てを垣間見た気がした。私だったら怒っているなって。

 そのうちに、2匹目もドボンと入ってしまった。水がぱっとにごる。まるで泳げない動物のようにおぼれそうになり、もがき、あわてて這い上がった。そして、汚れが落ちて、茶色クマが白いクマに近づいた。

 ホッキョクグマの双子以外の見どころは、オランウータンの弟路郎(ていじろう)。飼育委員の吉田さんが、あちこちにえさを隠す。これをあらかじめ見ておくといい。そして、ゲートが開くと、賢い弟路郎は、あちこちでえさを見つけていく。おりの上、箱の中、木の割れ目と。おリからかなり離れた所にある果物も、棒を使って棚から落とし、ぼろきれで近くに引き寄せて食べる。その技はすごい。

 それから、シンリンオオカミのキナコとジェイ、エゾシカのあゆみちゃんにレッサーパンダのココとセイタも見てこなくちゃ。最後にキッドランド。温かい格好で行こう。

(2009年5月1日・写真・記 北原洋子)

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画像:ホッキョクグマの親子と、人垣
「助けて、おぼれる」画像:ララに甘える双子の赤ちゃん
「ママ、おなかすいた」画像:オランウータンの弟路郎
弟路郎の餌をとる技

画像:キッドランド
キッドランド

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