定期観光バスで楽しむ自然、アート、そして食
![]() 安田侃(かん)の彫刻「意心帰(いしんき)」の上で遊ぶ子ども。アートと自然がしっくり納まっている湖岸が洞爺湖らしさになっている。作家は子どもがのっかっても安全なつくりに仕上げた。この彫刻には、いつも笑う子どもと、それを幸せそうに見守る親たちが集まる。そうすることが、有珠山の災害で亡くなった人々への供養になると感じられる。 |
| アフターサミットの洞爺を訪ねる観光バスに乗った。札幌駅を出て、豊平川右岸、定山渓、中山峠、洞爺湖、有珠山、オロフレ峠、地ビール屋さん、道央自動車道で札幌へ戻るロングドライブだ。 今日のガイドさんは、明るく朗らかな声だ。札幌駅を出るで狸小路、すすきののいわれを聞きながら、豊平川の右岸へ。札幌の扇状地を作った豊平川沿いの道を遡る。 川の対岸の藻岩山が美しい。緑の樹木が盛り上がっている。「アイヌ語で、インカル・シュペ・ヌプリ、眺めの良くきく山という意味だそうです。その名の通り、札幌と石狩平野、石狩湾の海まで見える見晴らしの良いところなんです。札幌の夜景は大きな鳥が翼を広げたような広大な美しさがあって、夜景で有名な函館と比較しても人気があるんですよ」とガイドさん。 島根から来たというお客さんが「私、函館も、札幌も見たけど、どっちも好き。でも、どちらかっていうと札幌がいいなあ。この迫力はすごいですよね。大都市なんですね」と、ガイドさんに向かって話す。このガイドさん、お客さんの力も引き出して旅を楽しませる。 修行僧美泉定山が拓いたという定山渓の由来を聞きながら、中山峠に向かうバス。しかし、札幌駅を出て、まだ、1時間もたっていないのに、この原生林の迫力はなんだろう。支笏・洞爺国立公園の4分の1は札幌市だという。 中山峠で名物の「あげいも」を食べて、お土産に「山わさびの醤油漬け」を買った。これがご飯にのせても、刺身につけても旨いんだ。 ガイドさんの羊蹄山の解説を聞きながら、ニセコエリアを抜けて洞爺湖へ。旧虻田町役場の近くにある「とうや・水の駅」で休憩。お昼前なので、食べ物は控えて散歩すると、湖で気持よさそうに泳ぐ子どもや、彫刻の横でキャンプする洒落たテントが目に入る。 昼飯は、わかさいも本舗の仙堂庵で、噴火湾のホタテづくしを食べる。湖を見下ろしながら、ホタテおこわとみそ汁が結構旨い。大食漢の私も、お腹いっぱいになった。 洞爺湖岸辺にはたくさんの野外彫刻があるので、結構楽しい。昼食会場のすぐ前には、安田侃(かん)の「意心帰」と「回生」がある。 サミット開催の碑を見た後、サミット館へ。各国の首脳陣の等身大の写真パネルが置かれている。 日本の首相だけがころころ変わって、ちょっと恥ずかしかった。 湖畔を走って、有珠山のロープウエイに向かう。昭和新山も有珠山もずいぶんたくさんの緑で覆われている。1977(昭和52年)年8月の噴火の直後は、植物は何にもない灰色の世界だった。30年たつと鬱蒼(うっそう)とした森になってしまうのがよくわかる。 最後は、のぼりべつ地ビール館でビールを買い込んで、飲みながら札幌を目指す。一眠りして気分よく札幌到着。札幌かに本家やJRタワー展望室の割引券をもらった。 「せっかくだから、お一人のお客様同士で仲良く居酒屋で食事なんてどうですか?」とガイドさん。「夕食をレストランとかでしっかり食べられない、まだお腹すいていない、なんて方も、居酒屋だとビールを飲んでいるだけでもいいし、今ならウニが旬ですから、ウニをつまみながらっていいでしょ。小さなイクラ丼とかもメニューにあるので、少しずつ好きなものを注文できますよ」と。 ガイドさんの提案にのって、東京から来た人と、居酒屋で、サンマの刺身やツブの刺身を食べたら、えらい感動された。 (2009年8月1日・杉山幹夫) 下車見学地 発着時間 9:05~18:40(札幌駅前バスターミナル発着)
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![]() 中山峠の「あげいも」。串に刺さって、300円。ドーナッツのような衣。甘い中にうっすら塩味のついたジャガイモ。結構これが旨い。ちょうど10時のお茶請け。殆どの乗客が食べていた。 ![]() 昼食のホタテおこわ。セイロで蒸し上げられたおこわに、ホタテがどんと乗っている。旨い。 ![]() ホタテの稚貝を味噌汁に。出汁が良く出て味わい深い。 ![]() 旧洞爺村役場庁舎で、現在「洞爺湖芸術館」 の近くにある「とうや・水の駅」で休憩。周辺の湖岸には、野外彫刻が点在し、芝生が整備されているキャンプ場がある。彫刻の横のテントという風景は、洞爺湖ならではのもの。真水の奇麗な湖なので、泳ぐのも気持ちがいい。砂浜があるので、サンダルで出かけて足を浸してみるものいい。 ![]() 北海道洞爺湖サミット記念館に立ち寄り、旭川家具のテーブルセットをみる。なかなか木目が美しい精巧な家具だ。首脳陣等身大のパネルが結構笑える。同乗していた中国人たちが、とても楽しそうに記念撮影をしていた。洞爺湖周辺の中国語のパンフレットが何種類か設置されてたので、集めて渡したら、喜ばれた。 ![]() オロフレ峠の深い森を通り抜けると、太平洋に臨む登別に入る。高速道路に入る直前に、のぼりべつ地ビール館がある。試飲をさせてもらって、質の高さに驚く。「地ビールよりふつうのビールがいいなあ」と言う人も、ここのピルスナー(鬼伝説の青鬼)なら納得の味。レッドエール(鬼伝説の赤鬼)は、国際的な評価も高いという。 |















