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2004/11/01の記事です

サッポロビールの原点の味

明治時代の創業当時のレシピをもとにつくった開拓使ビールを飲む

 札幌開拓使麦酒醸造所は大正時代に作られた趣のあるサッポロファクトリーレンガ館の1階にある。建物の横にはビール醸造所のシンボルの煙突が空に突き上げるように立つ。
 ここは、もともとサッポロビールの前身、「開拓使麦酒醸造所」が明治9年(1876年)に産声をあげた場所である。  開拓使ビールをつくっている札幌開拓使麦酒醸造所の工場長、前田勲さんは、「やはりつくりたてのビールが一番おいしい」という。この醸造所があるサッポロファクトリーのビアホールで、この新鮮な味と香りを楽しむことができる。 開拓使ビールとは、明治時代の創業当時のレシピをもとに当時の味を復元させたビールだ。いわばサッポロビールの原点の味であろう。ビールの品質を決めるうえで重要な水は、今も開拓使時代と変わらず、地下から汲み上げられる豊平川の伏流水を使用している。

 この醸造所の見学館に一歩足を踏み入れると、銅色をした3つのケッセル(煮沸釜)が目に入る。単に展示しているものではなく、ここで作られる地ビールの生産のために使用されている。開拓使ビールは原材料、麦芽100%。麦汁を造る仕込から発酵、熟成、ろ過と、すべての工程はここで行われる。季節により頻度は異なるが1週間に1回程度使われるそうだ。

 前田さんに醸造所内部を特別に案内していただいた。
 醸造所は工程ごとに小部屋に分かれていて、壁には原材料の配分などが書かれたホワイトボードが掛かっていた。酵母の種類、温度管理、発酵時間などが事細かに決められ、品質が一定に保たれている。私たちがおいしいビールを飲めるのは長年の経験と受け継がれた技術の恩恵であることに気づかされた。

 そして最後に、発酵を終えて熟成させるタンクのある部屋に通される。熟成期間を終え、完成したばかりのタンクに入ったビールもここにあった。
 見学後、アルトと呼ばれるビールを試飲させていただいた。深みのある味が口いっぱいに広がる。香ばしい。アルトはビールになるまで約3週間。ピルスナーでは約40日かかるそうだ。
 
  クラッシックも黒ラベルもすべては開拓使ビールを起源としているのだろうか。先人達の偉業に想いを馳せて、ビールの原点を味わいたい。

(2004年11月1日・記)

画像:開拓使麦酒 札幌開拓使麦酒をお土産に買いたい。
札幌開拓使麦酒醸造所の地ビールをお土産に。サッポロファクトリーレンガ館の2階「産直工房こぶしや」で買うことができます。 
札幌のお土産 



 

観光施設案内
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サッポロビール博物館
サッポロビール園

画像:札幌開拓使麦酒醸造所
サッポロファクトリーレンガ館にある札幌開拓使麦酒醸造所。ここにある見学館には開拓使当時使っていた道具が展示され、日本初の国産ビール誕生について詳しく説明されている。画像:前田勲さん
前田勲さん。サッポロビールに勤めて35年、現在はここで開拓使ビールなどをつくっている。画像:ケッセル
見学館にあるケッセル(煮沸釜)。麦汁を造る仕込から発酵、熟成、ろ過と、すべての工程はここで行われる。

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