魚をすり鉢ですり、玉ねぎをたっぷり入れた自家製の薩摩揚げ。低温でじっくり揚げた薩摩揚げは、ジューシーで甘くてホクホクである。これの作り方を教わるべく、もう一度行かなくては
自家製の薩摩揚げはジューシーで甘くてホクホク
店ののれんをくぐると、真っ先に笑顔が飛び込んできた。「いらっしゃいませ!」温かい笑顔と明るい声。居酒屋釧路を一人で切り盛りする女将の、小笠原美恵子さんだ。まるで、故郷の我が家に帰ったような感覚になり、嬉しくなった。初めて来たのに、「ただいま」と言ってしまいそうである。
どことなく懐かしさを感じるお店のカウンターには、北海道の食材を使った料理がずらりと並ぶ。炭火の上で焼かれたホッケやキンキが、ジュージューと美味しい音を立てている。どことなく港町を思わせるような雰囲気。そうだ、ここは札幌にありながら、まるで釧路にいるようだ。女将さん1人でやっており、混んでくると常連さんがビールを注いでくれたりする。そんなアットホームな店なので、1人で来ても落ち着けるのがいい。おひとりさまが多いのも納得なのだ。
蒟蒻と人参と大根の入った煮物は、おふくろの味の定番。お出汁がたっぷり染み込んだ大根は、お箸で押さえるとホロッとほどける美味さ。昆布と鰹の昔ながらの味付けに、「そうそう、この味」と納得。日本酒は、釧路の福司酒造の本醸造「しつげん」をいただく。軽く焼いた干しコマイに、日本酒がすすむ。
これぞ日本の味だ。有名な日本料理の味も捨てがたいが、私にはこの味が合っている。近いうちに、東北から友人が北海道旅行に来るので、迷わずここをお勧めするとしよう。
(2010年1月1日・井出美香)
居酒屋 釧路
- 住所
- 札幌市中央区南4条西4丁目
第5グリーンビル4階 - 営業時間
- 17:00~22:00
- 定休日
- 日曜、祝日
※5~6人以上の予約があれば開店 - 総席数
- 14席
- 問い合わせ
- 電話 011-232-9460 ※要予約
- アクセス
- 地下鉄南北線「すすきの駅」徒歩5分

細い牛蒡と牛肉の煮物

一皿一皿、おふくろの味を感じる













