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2009/09/01の記事です

サケの還る街

画像:サケの遡上の様子

サケの遡上の様子

今年もサケの遡上の季節がやってくる

 札幌扇状地を作った豊平川にも、数千のサケがのぼる。水穂大橋(大通東10丁目)から幌平橋(南16条西1丁目)辺りで、川底をしっぽで叩くメスの産卵行動、オス同士の争いや、堰堤を跳ね上がって遡るサケの姿を、橋の上からでもみることができる。

 近年復活したアイヌのお祭り、アシリチェップノミ(新しい魚の祈り)が、9月に豊平川の河川敷で開催される。ここには、道内各所からそれぞれの特長ある衣装を身にまとったエカシ(アイヌの男性の尊敬される年長者)が祈りを捧げ、フチ(尊敬される女性の年長者)たちのすばらしい歌声とリムセ(輪になって踊るアイヌの踊り)を目の当たりにできる。

 豊平川のサケのことは、真駒内の豊平川さけ科学館を訪ねると、学芸員が詳しく教えてくれる。人口200万に届こうかという都市の真ん中、すすきのの横で、サケが卵を産んでいるのだ。子どもに良い経験をさせたいとか、ご結婚の記念にサケの放流はいかがだろうか。春先(例年は5月の連休)の豊平川さけ科学館のイベントで稚魚の放流を体験できる。放流して3、4年後の秋に自分の放流したサケにまた会いに来て欲しい。

 サケを沢山見たければ、千歳のインデアン水車(サケのふるさと館)を訪ねると、豊平川と同じく石狩川の支流の千歳川を遡るサケを、間近でみることができる。支笏湖を水源とする千歳川の自然の解説が館内でされている。また、千歳川を直接覗ける窓が用意され、ここから、サケやサクラマスの遡上をみると、恐ろしく感動する。ここには、空港からレンタカーかタクシーを使うと、10分程度で行ける。

 更に、ちょっとドキドキしたければ、秋の千歳川のカヌーは最高かもしれない。サケに襲われることはないのだが、1メートルに迫ろうかというオスのサケが、カヌーの横を泳いだとき、なんとも言えぬ緊張が走る。一度、沈して、泳いでいる時に、サケが横を泳いで千歳川支流のナイベツ川に遡っていったことがある。ちょっと怖かったが、忘れられない。

 千歳川のカヌーは、バイエルンの風カヌー学校に問い合わせるといい。と言いながら、やはりサケは食べるのがいい。旬でイクラがうまくなる。焼いたサケもうまい。そして石狩鍋も最高だ。石狩鍋発祥の店、金大亭ははずせない。

 豊平川に遡るサケも、千歳川のサケも、金大亭のある石狩市、石狩川の河口を通って帰って来る。川で見てその大きさにおびえながら、神様のように憧れるほどの魚、感謝してその勇姿をみながらも、結局全部美味しく食べてしまう。
 「ありがとうございます。秋の王様」

(2009年9月1日・杉山幹夫)

サケの遡上見学・千歳川のカヌー
関連サイト
札幌市豊平川さけ科学館
関連リンク
千歳のインデアン水車(サケのふるさと館)
千歳川でのカヌー体験

画像:豊平川は、自然にサケがのぼる川になるのか

豊平川は、自然にサケがのぼる川になるのか

画像:インディアン水車

インディアン水車

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