熱い温泉につかって、のんびりした時間を
12月に入り、札幌の街中も雪深くなってきた師走の日、友人と連れ立って久しぶりに温泉に足を運んだ。北海道にはたくさんの温泉があり、私はドライブも好きなので夏場は頻繁に温泉に行くのだが、雪が降って路面が厚雪・凍結してくると、急に遠出の機会は減少する。それでも、冷たく澄んだ空気やたくさんの白い雪の中で露天風呂に入るというのは、格別に気持ちがいいものだ。悩んだ末に、今回は札幌からそう遠くない、赤井川の温泉へ向かうことにした。
赤井川カルデラ温泉は、夏場なら札幌から車で約70分、冬場は路面状況などにもよるが、札幌から車で約100分の場所にある日帰りの温泉施設だ。泉質は重曹成分を多く含んでいて、肌がつるつるになる美肌の湯と言われている。何よりも源泉の温度が高く、約60度もある。もちろん、追いだきなどは行っていない、源泉かけ流しの温泉だ。私は、この熱いお湯がとても気に入っている。温泉から上がった後も、体がぽかぽかしていて、ちょっとやそっとのことでは冷えない。周りをみわたすと、利用しているのは地元の住民が多いようだ。仕事帰り、近所にこんなにいい温泉があったらとてもいいだろうなと、うらやましくなる。
入り口では産直の販売も行われており、夏場は採れたての野菜が安価で豊富にそろっている。野菜の採れなくなる冬場は、漬物や豆類が並んでいるのも面白い。宿泊施設はないが、食堂と休憩室が併設されており、休憩室は床暖がついていてとても気持ちがいい。ここまでの道のりの疲れを癒すかのように、多くの人がここで休んでから出発する。気がつくと、入浴を終えた私と友人も、休憩室で眠りについていた。
そのほか、近くには山中牧場もあり、牛乳も販売されている。温泉でしっかり温まって、牛乳を飲んだり、産直で買い物をしたり、休憩室でのんびり休んだり。ここに来ると、どこか懐かしいのんびりした時間を過ごすことができる。
「夕飯は、小樽にでも繰り出そうか」。元気になった友人と、帰り道も話がはずむ。
(2010年2月1日・森川麻央)








