![]() 石狩川の河口から数えて7番目に位置する月形大橋(つきがたおおはし)。岩見沢市と樺戸郡月形町を結ぶ北海道道6号岩見沢月形線が石狩川を渡る橋。「曲弦ワーレントラス・活荷重合成箱桁」という鉄骨を三角に組んでアーチを支え、強度をたもつ構造。広い川幅を渡るため、5つのアーチが並んでいる。 |
| 石狩川の水量はとてつもなく、雪解け水で橋桁が再三流され、月形大橋の工事は困難を極めたという。現在の橋が完成したのは1969年。東京オリンピックも終わって、高度経済成長の只中にやっと架かった橋だ。 石狩川の下流域に架かる橋は、1950年代まで石狩大橋のみだった。現在河口付近にある巨大な石狩河口橋が完成したのは、1976年。札幌オリンピックを終えた後。それまでは、国道231号線として国が管理する渡し船が残っていた。車でこの川を渡るときは、上流まで迂回しなくてはならない時期が長かったのだ。 石狩川に橋を架けることは、経済的にも、技術的も大変なことだった。北海道最初の鉄道が、小樽、札幌、三笠と石狩川の左岸を走り、この川を渡ってはいない。小樽、札幌を結ぶ国道5号線、札幌、旭川を結ぶ国道12号線といった早くにできた国道も、石狩川左岸を走る。その後も、石狩炭田の採掘は左岸に集中している。アルテピアッツアのある美唄市もその1つだ。 大きな川の作った大きな平野。穀倉地帯に突然現れる美しい鉄橋は、川の力と先人の苦労の両方を感じさせてくれる。(2009年8月1日・杉山幹夫) |
![]() 彫刻家の安田侃(かん)さんが、この橋の景観を気に入ったいう。イサム・ノグチと安田侃の友情と足跡を尋ねるバスツアーで、札幌のモエレ沼と美唄のアルテピアッツアの間を結ぶとき、安田さんは橋を通るように指定したという。現在の月形大橋は1969年9月に完成。架けてから40年を越え、古くなって危険なのと、大型車がすれ違えない狭さのために現在、新橋に架け替える工事が進んでいる。 この橋を渡るとき「こんなに上流なのに、石狩川って、幅が広いんだね」と、感嘆の声を漏らしてしまった。 |










