石狩、望来、増毛、留萌、そして羽幌へ
![]() 羽幌からの帰り道。海の風を受けて緩やかに回る風力発電のプロペラが、大空を羽ばたく白い巨鳥のようだ。どこまでも広い空の向こうに留萌や小樽の山々がくっきりと映る。 |
| 海、海、海。 夏の海を思いっきり堪能できるオロロンラインが大好きだ。道路も走りやすい。 今回は、羽幌町への日帰りコース。片道約200km。札幌から羽幌まで、海岸線の国道231、232号線、通称「オロロンライン」をひた走る。オロロンとは、この地に生息するオロロン鳥(ウミガラス)にちなむ。羽幌でウニ丼を食べて、温泉に入り、殻付きウニを買って、夕日を見ながら帰ってくる計画だ。 札幌から石狩、望来、厚田へ 国道5号線(創成川通)を北上し、そのまま国道231号線に進む。 茨戸川(ばらと川)にかかる茨戸大橋と花畔(ばんなぐろ)大橋を渡るときは、案内板をよく見て、石狩・厚田方面に進む車線に入るよう、ちょっと慎重に運転した。後はほぼ一本道だから、道に迷うことなく進行できる。 茨戸川を越えると石狩だ。石狩浜付近にも魅力は多いが、今回は走り抜けることとする。そうそう、石狩湾新港は、毎年8月のお盆のころにライジングサン・ロック・フェスティバルが開かれ、国内最大級の野外オールナイトロックコンサート場と化すところでもある。 大きな石狩川を渡ってほどなく、望来(もうらい)にやってくる。ここで、国道231号線から左に、眺めの良い高台へと上っていく脇道に入ろう。青い海を背景にパークゴルフ場がある。さらに進むと、ひまわりの花や干草のロールの風景がなんとものどかだ。遥かに小樽方面から積丹に伸びた陸地が青い。高台の最も高い位置には、駐車して海を一望できる場所もあった。 そのまま進んで、また国道231号線に戻り、北上する。厚田浜海水浴場付近にはスーパーやコンビニ(セイコーマート)もあるし、その先の海に面したビューポイントに、観光案内所があり、トイレ休憩もできる。 我慢のトンネルと崖の迫力 厚田浜から浜益の川下海水浴場までは、しばらくトンネルが続く。2kmほどある送毛(おくりげ)トンネルを抜けると、海岸線が開けてくる。海側にある浜益川下海浜公園キャンプ場は、テント場所は芝生で、水場もトイレもきれいに整備されている。そしてなんと言っても、目の前の海と砂浜がいい。海とキャンプを楽しみたい人には最高だろう。 さて、さらに国道231号線を増毛方面に北上するが、ここでまたトンネルが続く。しばし我慢の運転だ。それでもトンネルを抜ける度、まぶしく光る海や、せり上がった岸壁など、見応え充分だ。突然姿を見せる白銀の滝。おどろおどろしい、いかつい岩肌。マッカ岬から見下ろすエメラルド色の海。忘れられない風景に出会う。 緩やかな海岸線を羽幌まで 長いトンネルを越えて、さあ、増毛が近づいてきた。海がぐっと近い。増毛といえば、國稀酒造。そして木造の増毛小学校は、昭和11年建築でありながらまだ校舎として現役で使われている。今年で131周年だそうだ。見事だと思う。どちらも寄りたいところだが、今回は通過する。 留萌の町からは、国道232号線となり、またずっと海に沿って走る。留萌を過ぎて小平町にに入ると、国指定重要文化財の旧花田家番屋がある。隣接する道の駅「おびら鰊番屋」に駐車して見学するのもいい。 さあ、まだまだ海は続く。空も広い。窓いっぱいに海の輝きを感じよう。前を走るライダーたちも気持ち良さそうに風を受けている。晴天に恵まれ、天売島、焼尻島、そして利尻島まで見えてきた。羽幌に近づくにつれて、巨大な風力発電機の数は増え、海からの風を受け緩やかに回るプロペラの雄姿は、まるで大きな羽を伸ばした鳥のようだ。 ウニ丼と温泉 ウニ丼の美味しいお店を、事前に地元の人に聞いておいた。羽幌の町に入る手前、国道232号線沿いにある外観も内装もカフェみたいなお店「ココ・カピウ」。お、あった。あれにちがいない。 食事&喫茶「ココ・カピウ」 さて、次は羽幌の温泉に入ろう。はぼろ温泉サンセットプラザはホテルでもあり、気軽に日帰り入浴もできる。ゆったりお湯に浸かって、いい気分になった。ちょうど隣のバラ園のバラが満開だった。いい香りが漂う中を、湯上り散歩を楽しんだ。 夕日を眺めながらの帰り道 この日は、札幌から羽幌まで4時間ほどだったので、帰りもそんなものだろうと予測し、帰路に夕日の海を眺められることを楽しみに、出発。 再び国道に合流し、札幌へ。車内のクーラーボックスを見て、「あ、ウニを買って帰るのを忘れた」と、同乗者。ほんとだ。ウニ丼で満たされて、つい忘れてしまった。まあいい。また今度ね。 (2009年8月1日・古市典子) |
![]() 望来のシーサイドみなくるパークゴルフ場。海が一望できる。 ![]() 望来の丘の上。ひまわりの黄色、葉の緑、海岸線の白い波、青い海。そして広い広い空。 ![]() 望来の丘の干草ロール。 北海道らしいのどかな風景。 ![]() 雄冬岬を過ぎた辺りで突然現れた白銀の滝。 ![]() 荒々しい岩肌。トンネルに入るときは、まるで怪物の口に飲み込まれそうな気分。 ![]() マッカ岬から見下ろす眺め。海の青がエメラルドだ。マッカ岬のトンネルの手前に眺望の良い駐車スペースがある。 ![]() 羽幌まであと37km。ライダーにも最高のコースだ。 ![]() 食事&喫茶「ココ・カピウ」。アイヌ語でかもめが飛び交うという意味だそうだ。窓からは行き交う船、そして平らな形の天売島、焼尻島が見える。目の前はビーチ。 ![]() 「ウニウニ丼」2,300円。バフンウニとムラサキウニの両方が贅沢にのっている。ホタテの味噌汁と沢庵がつく。ムラサキウニ丼は1,500円。バブンウニ丼は2,000円。 ![]() だんだん暮れていく帰り道。プロペラともさようなら。 ![]() 夕暮れの色に染まり始めた景色。 ![]() 見事に色づいた夕日。日の入りよりも1時間ほど前に羽幌を出ると、夕焼けの海を眺めながら長い海岸線を走ることができる。 |


























