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2009/08/01の記事です

オロロンラインで海岸線をひた走る

石狩、望来、増毛、留萌、そして羽幌へ

画像:日本海オロロンラインで海沿いを走る
羽幌からの帰り道。海の風を受けて緩やかに回る風力発電のプロペラが、大空を羽ばたく白い巨鳥のようだ。どこまでも広い空の向こうに留萌や小樽の山々がくっきりと映る。
 海、海、海。
 夏の海を思いっきり堪能できるオロロンラインが大好きだ。道路も走りやすい。 今回は、羽幌町への日帰りコース。片道約200km。札幌から羽幌まで、海岸線の国道231、232号線、通称「オロロンライン」をひた走る。オロロンとは、この地に生息するオロロン鳥(ウミガラス)にちなむ。羽幌でウニ丼を食べて、温泉に入り、殻付きウニを買って、夕日を見ながら帰ってくる計画だ。 
 
札幌から石狩、望来、厚田へ 
 
 国道5号線(創成川通)を北上し、そのまま国道231号線に進む。
 茨戸川(ばらと川)にかかる茨戸大橋と花畔(ばんなぐろ)大橋を渡るときは、案内板をよく見て、石狩・厚田方面に進む車線に入るよう、ちょっと慎重に運転した。後はほぼ一本道だから、道に迷うことなく進行できる。 茨戸川を越えると石狩だ。石狩浜付近にも魅力は多いが、今回は走り抜けることとする。そうそう、石狩湾新港は、毎年8月のお盆のころにライジングサン・ロック・フェスティバルが開かれ、国内最大級の野外オールナイトロックコンサート場と化すところでもある。 大きな石狩川を渡ってほどなく、望来(もうらい)にやってくる。ここで、国道231号線から左に、眺めの良い高台へと上っていく脇道に入ろう。青い海を背景にパークゴルフ場がある。さらに進むと、ひまわりの花や干草のロールの風景がなんとものどかだ。遥かに小樽方面から積丹に伸びた陸地が青い。高台の最も高い位置には、駐車して海を一望できる場所もあった。
 そのまま進んで、また国道231号線に戻り、北上する。厚田浜海水浴場付近にはスーパーやコンビニ(セイコーマート)もあるし、その先の海に面したビューポイントに、観光案内所があり、トイレ休憩もできる。

我慢のトンネルと崖の迫力

 厚田浜から浜益の川下海水浴場までは、しばらくトンネルが続く。2kmほどある送毛(おくりげ)トンネルを抜けると、海岸線が開けてくる。海側にある浜益川下海浜公園キャンプ場は、テント場所は芝生で、水場もトイレもきれいに整備されている。そしてなんと言っても、目の前の海と砂浜がいい。海とキャンプを楽しみたい人には最高だろう。

 さて、さらに国道231号線を増毛方面に北上するが、ここでまたトンネルが続く。しばし我慢の運転だ。それでもトンネルを抜ける度、まぶしく光る海や、せり上がった岸壁など、見応え充分だ。突然姿を見せる白銀の滝。おどろおどろしい、いかつい岩肌。マッカ岬から見下ろすエメラルド色の海。忘れられない風景に出会う。

緩やかな海岸線を羽幌まで

 長いトンネルを越えて、さあ、増毛が近づいてきた。海がぐっと近い。増毛といえば、國稀酒造。そして木造の増毛小学校は、昭和11年建築でありながらまだ校舎として現役で使われている。今年で131周年だそうだ。見事だと思う。どちらも寄りたいところだが、今回は通過する。

 留萌の町からは、国道232号線となり、またずっと海に沿って走る。留萌を過ぎて小平町にに入ると、国指定重要文化財の旧花田家番屋がある。隣接する道の駅「おびら鰊番屋」に駐車して見学するのもいい。

 さあ、まだまだ海は続く。空も広い。窓いっぱいに海の輝きを感じよう。前を走るライダーたちも気持ち良さそうに風を受けている。晴天に恵まれ、天売島、焼尻島、そして利尻島まで見えてきた。羽幌に近づくにつれて、巨大な風力発電機の数は増え、海からの風を受け緩やかに回るプロペラの雄姿は、まるで大きな羽を伸ばした鳥のようだ。

ウニ丼と温泉

 ウニ丼の美味しいお店を、事前に地元の人に聞いておいた。羽幌の町に入る手前、国道232号線沿いにある外観も内装もカフェみたいなお店「ココ・カピウ」お、あった。あれにちがいない。
 これを食べたい一心で、ここまで運転してきたと言っても過言ではない。欲張ってムラサキウニとバフンウニ両方がたっぷり入った「ウニウニ丼」を頼んだ。う~ん、とろける。ムラサキウニは身が大きくて食べ応えがある。バフンウニはまるで甘いフルーツのようだ。美味なり。ここまで来た甲斐があった。苫前町の前浜で獲れたウニだけを使っているのだという。ウニ漁の期間は毎年6月10日から9月14日まで。この期間限定の絶品だ。

食事&喫茶「ココ・カピウ」
住所 苫前郡苫前町栄浜55-3
電話 0164-64-2855 

 さて、次は羽幌の温泉に入ろう。はぼろ温泉サンセットプラザはホテルでもあり、気軽に日帰り入浴もできる。ゆったりお湯に浸かって、いい気分になった。ちょうど隣のバラ園のバラが満開だった。いい香りが漂う中を、湯上り散歩を楽しんだ。

夕日を眺めながらの帰り道

 この日は、札幌から羽幌まで4時間ほどだったので、帰りもそんなものだろうと予測し、帰路に夕日の海を眺められることを楽しみに、出発。
  海も山も空も日暮れ色に染まっていく。幻想的な風景だ。
  留萌で、国道からはずれ、黄金岬に出て、夕焼けの海を眺めながらゆっくりと走った。

 再び国道に合流し、札幌へ。車内のクーラーボックスを見て、「あ、ウニを買って帰るのを忘れた」と、同乗者。ほんとだ。ウニ丼で満たされて、つい忘れてしまった。まあいい。また今度ね。

(2009年8月1日・古市典子)

画像:望来のシーサイドみなくるパークゴルフ場
望来のシーサイドみなくるパークゴルフ場。海が一望できる。画像:望来の丘の上の風景
望来の丘の上。ひまわりの黄色、葉の緑、海岸線の白い波、青い海。そして広い広い空。画像:望来の干草ロール
望来の丘の干草ロール。 北海道らしいのどかな風景。
画像:白銀の滝
雄冬岬を過ぎた辺りで突然現れた白銀の滝。画像:荒々しい岩肌
荒々しい岩肌。トンネルに入るときは、まるで怪物の口に飲み込まれそうな気分。画像:マッカ岬からの風景
マッカ岬から見下ろす眺め。海の青がエメラルドだ。マッカ岬のトンネルの手前に眺望の良い駐車スペースがある。画像:オロロンラインを走る
羽幌まであと37km。ライダーにも最高のコースだ。
画像:食事&喫茶「ココ・カピウ」
食事&喫茶「ココ・カピウ」。アイヌ語でかもめが飛び交うという意味だそうだ。窓からは行き交う船、そして平らな形の天売島、焼尻島が見える。目の前はビーチ。画像:ウニウニ丼
「ウニウニ丼」2,300円。バフンウニとムラサキウニの両方が贅沢にのっている。ホタテの味噌汁と沢庵がつく。ムラサキウニ丼は1,500円。バブンウニ丼は2,000円。画像:帰り道の風景
だんだん暮れていく帰り道。プロペラともさようなら。

画像:夕暮れの色に染まり始めた景色
夕暮れの色に染まり始めた景色。画像:日本海へ沈む夕日
見事に色づいた夕日。日の入りよりも1時間ほど前に羽幌を出ると、夕焼けの海を眺めながら長い海岸線を走ることができる。

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