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2008/06/01の記事です

風青し、山に登る

画像:頂上には小さく人影が見える。

頂上には小さく人影が見える。

八剣山といわれている観音岩山に登って

 仕事の帰り、大通近くを歩いていると、古い石造りのステンドグラスのある教会で写真を撮っているカップルがいました。一度通り過ぎ、ふと、足を止め「シャッターを押しましょうか」と話しかけてみました。埼玉から来たという二人は、これから小樽と函館に行くのを楽しみにしているそうです。

 札幌は、観光客の方が増え、緑も鮮やかな季節となりました。この季節になると、思い出すことがあります。よく晴れたさわやかな日、山に登ったことです。ふだんはあまり山登りなどしないのですが、前から子どもが大きくなったら登りたいと思っていた山がありました。 それは観音岩山(498m)、八剣山といわれている山です。下から見ると、頂上付近は岩が屏風のように見えます。そして頂上にいる人の姿を、下から見ることができる不思議な山です。見上げるたびに、あそこに登ったら景色がいいだろうなあと、うらやましく思ったものでした。

 登山道の登り口には、ワイルドムスタングスという乗馬クラブや八剣山果樹園という観光農園があります。そこに遊びに行く度に、見上げると八剣山は顔を変え、出迎えてくれました。新緑の時期、紅葉、雪をかぶってと。とても険しく見える時もあり、またやさしく迎えてくれる気がするときもあります。八剣山トンネルが出来る前、ここを通るのは大変な難所だったそうです。

 見ていると、登る人々の格好もまちまちでした。そして、幼稚園児も登っているし、犬もついていったりしています。3、40分あればつきますよという人もいました。そうかと思うと、途中であきらめましたという大学生や、上は岩場だから無理して登らないで、と言ってくれる人もいました。

 天気のいい日、おにぎりとおやつを持って、準備万端、ちょっとドキドキしながら登り始めました。山に入ると、鳥の声が聞こえ、木漏れ日に緑が揺れ鮮やかに目に映ります。登るにつれ、だんだん岩が多くなってきました。途中、何度かこの辺でやめようかなあと思いました。でも、ここであきらめたら、きっと後悔するだろうなあと思って登ることにしました。

 そして、頂上につきました。次から次へと、人が上がって来て、満員となりました。みんな、やったーという顔をしています。狭い場所に、譲り合って座りました。さわやかな風が通り過ぎて行きました。ゆっくり登って、ちょうど1時間。短時間で、登ったという感じがする山でした。

(2008年6月1日・北原洋子) 

八剣山へのアクセス

札幌駅前発、地下鉄真駒内駅前発の定山渓行きじょうてつバス、または地下鉄真駒内駅前発市営バスで「八剣山登山口」で下車。登山口まで徒歩約1.4km

画像:緑の中で。

緑の中で。

画像:右側も左側も崖。

右側も左側も崖。

画像:頂上からの絶景。

頂上からの絶景。

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