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2005/08/01の記事です

地下鉄降りて、すぐ登山

画像:円山頂上(標高225m)から札幌の街を見下ろす。東側に展望が開けているので御来光登山ができる。

円山頂上(標高225m)から札幌の街を見下ろす。東側に展望が開けているので御来光登山ができる。

円山から札幌の街を見下ろす。

 地下鉄東西線「円山公園駅」から徒歩15分。北海道神宮の駐車場から道路をはさんで反対側のイチイやアカエゾマツなどの樹などが茂る林の中に弘法大師のお堂があり、ここが登山口となる。登山道は日差しがさえぎられていて、涼しく、森の香りが漂う。キビタキがピッコロように小気味よくさえずっていた。それにしても、この森は大木が多い。カツラ、ミズナラ、ハリギリをはじめ、直径2mを超える木がいたるところにある。

 登山道はとても歩きやすい。道の脇に番号がふられた観音像が置かれていて、登山口から頂上まで八十八体。自分が今どの辺りまで登ってきたのかの目安になる。ゆっくり登っていると、家族連れからご年配の方まで、多くの人たちがあいさつを交わし追い抜いていく。

 10分ほど登ったところで、草むらからガサガサと小さな音がした。何だろうと、じっとしているとシマリスが登山道に顔を出した。頬を膨らまし、木の実か何かを食べているようだ。僕はエゾリス見る機会がけっこう多いが、シマリスはあまりない。静かに眺めていると、もう2匹が顔を出す。夢中になって餌探す姿が、何とも愛らしい。

 はじめの比較的急な斜面を登りきると、樹木の間から街を見下ろすようになる。林床はクマイザサで、トドマツやミズナラの幼木が目立つ。葉の間から差し込む太陽の光を浴びて、オオミドリシジミが飛びまわる。時にササの上で翅(はね)を広げて緑色に輝き、僕の目を楽しませてくれた。街を眺めながら進むと今度は草陰から「ジーッ」とエゾゼミの声。

 観音像の番号も60番を超えて終盤に入ると、傾斜がきつくなる。息を乱して登っていくと、目の前をアオダイショウが横切った。再びシマリスが顔を出す。次から次へと現れる動物や昆虫との出会いに顔がほころぶ。

 急斜面を登りきるといよいよ頂上だ。石が積み重なった頂上でたくさんの人が休んでいた。円山の標高は225mだが、眺めは見事だ。テレビ塔、JRタワーなどの都心部の建物がすぐ手を伸ばせば届くように感じる。 登山口から、休憩時間を除けば頂上まで約40分。車を持たない僕にとって、地下鉄の駅から直接アプローチできるというのは魅力だ。低山ならではの手軽さ、そして原始の姿を残す森。今度は紅葉の季節に訪れたい。

(2005年8月1日 坂村堅二・記)

関連サイト

自然歩道円山ルート(札幌市公園検索システム)

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オオミドリシジミ

画像:街の中にぽっかり浮かぶ円山

街の中にぽっかり浮かぶ円山

画像:円山登山口。天然記念物円山原始林と書かれた石柱がある。

円山登山口。天然記念物円山原始林と書かれた石柱がある。

画像:円山登山道からの眺め。森はうっそうとしていて、昼でも暗い。

円山登山道からの眺め。森はうっそうとしていて、昼でも暗い。

画像:観音像には番号が振られ、登山口から頂上まで八十八体ある。

観音像には番号が振られ、登山口から頂上まで八十八体ある。

画像:カツラの大木

カツラの大木

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