この森を源する水は渓谷をつくり、滝は深い緑や紅葉に彩られ、私たちの目を楽しませてくれます。
写真は恵庭渓谷ラルマナイの滝の上部。岩盤を流れる水の音が涼しげです。
滝野すずらん丘陵公園と恵庭渓谷の滝
札幌都心部から南へ車で約30分で国営滝野すずらん丘陵公園に着きます。ここにはアシリベツの滝、鱒見の滝があります。
公園の渓流口駐車場から案内表示に従って歩く。陽射しが強い日でも森の木陰に入ればひんやりした空気が漂い、滝に近づくにつれて「サーッ」という滝から伝う水の音が大きくなってきます。崖の上から勢いよく水が流れ出し、岩肌を伝って模様をつくり、霧状に広がる水しぶきは、ときに虹をつくったり、清涼感満点だ。ぼんやりと水の流れを目で追い、水の音しか聞こえない空気の中に身を置くことは心を落ち着かせてくれます。
鱒見の滝へも行ってみたい。アシリベツの滝から歩いて30分ぐらい。鱒見の滝はアシリベツの滝に比べると小さいけど、滝のすぐそばに寄っていけるのが魅力です。滝壺も浅いので、簡単に水に触れることができ、僕のお気に入りの滝の一つです。
恵庭渓谷へは滝野から車でさらに30分程で行くことができます。ここには白扇(はくせん)の滝、ラルマナイの滝、三段の滝3つの滝があります。滝野からは支笏湖へ続く道(国道453号)を一つ越え、漁川(いざりがわ)を渡ってすぐに恵庭方面(道道117号)へ左折します。
はじめに現れるのは白扇(はくせん)の滝。標識が出ていて、右に駐車場もあるので、入口もすぐにわかります。滝への遊歩道を歩いて2分、滝見のできる地点からは迫力ある滝の全貌が見渡せます。川幅いっぱいから水が流れ落ち、深い滝壷に達しています。流れ出る水をジッと見ていると、まるで自分が滝壺に吸い込まれていくような錯覚を覚えます。
一旦駐車場に戻り、道道を少し下ると今度は左側にラルマナイの滝があります。橋の下に滝見広場があり、降りていくと正面に上からの滑滝から滝の下部で二つに分かれた特徴ある姿が見渡せます。時期によっては葉が生い茂り、見にくいこともありますが、お勧めしたいのは10月中旬の紅葉の時期です。川の両側には、森がすぐ近くに迫り、ヤマモミジやミズナラなどの木が、鮮やかに彩り、滝のつくる白い模様を引き立ててくれます。
滝巡りの最後を飾るのは三段の滝。ラルマナイの滝のすぐ下流にあります。橋のすぐ脇にあり、水量も多くてなかなか迫力があります。名前のとおり、三段となって、本流に注ぎます。水が流れる音がとても大きく響きます。渓谷はまるでそんな音を増幅させるコンサートホールのようです。滝を見て回ると、いつも時間を忘れてしまいます。そして心がリセットされて元気になります。疲れを感じたときには滝巡りはいかがでしょうか。
(2006年9月1日・坂村堅二)
アシリベツの滝・鱒見の滝
- 住所
- 札幌市南区滝野247(国営滝野すずらん丘陵公園内)
- 問い合わせ
- 電話 011-592-3333
- 営業時間
- 9:00~18:00(6~8月)
9:00~17:00(9月~11月10日)
9:00~16:00(冬季) - 入園料金
- (滝野すずらん丘陵公園)
大人400円、駐車料金400円(普通車) - 関連サイト
- 滝野すずらん丘陵公園












