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2009/12/05の記事です

北海道は大昔から南北文化の交流の地だった

画像:北海道内で作られた煉瓦の美しい北海道開拓記念館。石臼をひいたり、土器をつくったりする体験、自然史、考古学的な資料、そして開拓の歴史と、幅広く学べる博物館だ

北海道内で作られた煉瓦の美しい北海道開拓記念館。石臼をひいたり、土器をつくったりする体験、自然史、考古学的な資料、そして開拓の歴史と、幅広く学べる博物館だ

開拓の時代だけでなく、自然史、古代、アイヌ文化、現代までを学べる博物館

 開拓記念館の魅力は、北海道の開拓以前のことも分かるところにある。現代の自然環境から地質時代のことまで展示されているのだ。北海道で出土した化石。北から来たマンモス、南から来たナウマンゾウ、カイギュウ(海牛、ジュゴンの仲間)の化石等の実物を触らせてくれるコーナーもある。

 ちょっと驚いたのは縄文時代の展示。底の尖った尖底(せんてい)型土器。これは鍋物をつくるのに便利で、たき火に突き刺すと安定する。底が平で置くと安定する平底(ひらぞこ)型土器は、大陸のもの。アムール川の流域から、北海道にかけて分布している。

 札幌のある石狩低地(石狩平野と勇払原野をあわせた土地の呼び方)で、南の尖底土器と、北の平底土器の両方が出土するということは、北海道が、この時代も南北の文化の交流点であったことを物語っている。石狩低地は、日本海側の石狩湾と太平洋側の苫小牧の浜が、峠のない平原で結ばれている。険しい峠がなく、日本海と太平洋を行き来できるのは、日本列島でもここだけだろうか。

 縄文時代の末期、稲作の文化は、日本海側を青森県まで北上していたという。その頃の気温は今よりも数度高かった。お米が北海道にわたらなかったのは、長く「寒かったから」と言われてきたが、どうやらそうではないらしい。魚介、肉、山菜、木の実などで「美味しい鍋物」を食べていたので、大変な稲作をする必要がなかったからという見方もあるようだ。

(2009年12月1日・杉山幹夫)

北海道開拓記念館
住所
〒004-0006 札幌市厚別区厚別町小野幌53-2
営業時間
9:30~16:30(入館は16:00まで)
アクセス
①地下鉄新さっぽろ駅・JR新札幌駅
新札幌バスターミナル北レーン10番のりばから「開拓の村」行きに乗車してください。
地下鉄からは乗継料金で来られます。
タクシーの場合、約10分で記念館に来られます(料金の目安:1000~1500円)。
②JR森林公園駅
鉄路のアンダーパスを通り、南口の「森林公園駅」のりばからバスにご乗車ください。
なお、記念館までは徒歩で約20分です。
JR森林公園駅にはタクシーは常駐しておりませんのでご注意ください。
③記念館入口
バス停「記念館入口」から記念館までは徒歩3分です。
問い合わせ
電話 011-898-0456
公式サイト
http://www.hmh.pref.hokkaido.jp/
関連サイト
北海道開拓の村
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画像:アムール川流域から北海道まで分布する平底型土器(左)と日本列島でよく見られる尖底型土器

アムール川流域から北海道まで分布する平底型土器(左)と日本列島でよく見られる尖底型土器

画像:展示パネルには、ピンク色の尖底方土器と水色で示された底平方土器の分布がわかりやすく表示されている

展示パネルには、ピンク色の尖底方土器と水色で示された底平方土器の分布がわかりやすく表示されている

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