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2005/05/01の記事です

早朝5時の中島公園

 早朝5時、すでに6月の太陽は高い。真昼とみまごうばかりの中島公園をゆったり歩く。朝露に濡れた芝。青味を帯びた樹々の緑。首筋にひんやり感じる空気。まるで公園を丸ごと水洗いしたかのように、すべてが清々しい。 菖蒲池から藻岩山を望む。空を見て今日の天気を予想する。昼間は子連れのカモたちや、貸しボートでにぎわう池も、さすがにこの時間は静かだ。人気のない公園は静止画面のように動かない。

 池の周りに、明治建築の豊平館が建っている。陽を浴びた壁面の白と水色がまぶしいほどだ。

 豊平館と対面して、小高い丘に小さな札幌市天文台がある。

 菖蒲池に流れて込んでいる鴨々川べりに、安田侃の作品の大きな石が白く光っている。その正面は、札幌コンサートホールkitara だ。今日の演奏会は何かなと、案内板を覗く。

 公園のちょうど真ん中の芝生の辺りにバラ園かあり、多種のバラを愛でながら、またぶらぶらと鴨々川にそって歩く。木陰にベンチがあるので、しばし座って水音を聞く。

 6時に近くなると、続々と人が集まり出し、にわかに空気が動き出す。みんな挨拶を交わしながら、元気に腕を振ってウォーキングが始まる。おそらく中島公園で最も人口密度の濃い時間帯となる。6時半からは冬季を除き、ラジオ体操がある。

 「さあ、今日も一日~」と聞きなれたラジオ体操の音楽が流れ始める頃、そろそろ帰ることにする。これが終わると、中島公園は、またしばし静けさを取り戻す。北海道文学館の裏側の広々とした芝生の真ん中を突っ切るのがお決まりコースだ。
 近くのホテルでは、そろそろ朝食の準備が始まるころだろう。

(2005年5月1日・記 N.F.)

画像:豊平館
豊平館。5月から秋にかけてオープンカフェを開く。明治13年に北海道開拓使直属の洋風ホテルとして建築された明治初期の代表的な木造洋風建築物。西洋の技術と日本の伝統的技術で造られている。明治天皇北海道行幸の行在所にあてられ、同年11月に「ホテルと西洋料理店」が営まれることになった。
豊平館(公式サイト)画像:札幌コンサートホールKitaraと安田侃の彫刻
札幌コンサートホールKitara。手前のタマゴのようなものが安田侃の彫刻「相響」
 ■ 札幌コンサートホールKitara (公式サイト)

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